競技スポーツの振興
スポーツ医科学(スポーツを始める前)
喜久生 明男(きくいけ整形外科) |
スポーツすることは単なる楽しみ?それとも健康のため?国体で活躍するため?プロになって生活するため?あなたのスポーツの目標によってスポーツは楽しみを見いだし、友人をはぐくみ、健康になることから苦しいトレーニングを自己にかさなければいけないレベルまであります。 どんなレベルのあなたであってもスポーツに関係する医科学の情報を知っておくことは大切なことです。 効果的なトレーニングの方法、けがや故障の予防、起きてしまった場合の復帰に向けた注意などは有益な情報だと思います。 筋のタイトネス(硬くなり、柔軟性のなくなった筋肉)は練習、試合後の筋肉疲労や隠れた肉離れの結果ですから、毎日の練習前後の十分なストレッチングにて障害は防ぐことができると予想されます。毎日の自分の体の手入れがいかに大切かを思い知ることができます。アライメント異常(O脚、X脚、Q角異常などの事)は個人の身体特性ですので、間節の動揺性(ゆるみ)同様に整形外科でのチェックを受け、筋力強化や装具、テーピングなどで対応するとよいと思います。運動量の増加による原因は約10%でしたが、このことは運動量の増加に対応できない体力を示しており、選手は基礎体力の強化、指導者は全員が同じ体力でないことを知り、障害の早期発見を心がけることが大切となります。 競技スポーツを目指しているあなたに必要なことはあなたの最大の運動能力を発揮する条件を知ることだと思います。 |